私が自分自身をギャンブル依存症であることを疑った(内心認めていた)のは、休日にたまたま見ていたテレビ番組で取り上げられていたのがきっかけででした。
その頃はまだ大きくは取り上げられていない時期で、何気なく見ていたのですが、紹介されたリストをチェックしているとほとんどの項目が当てはまりました。
すでに何かがおかしい、普通ではないという認識もあったので”やっぱり”と大きな驚きもなかったのですが、お前は病気だと突きつけられた気になり「あ〜ぁ」と普段に増してやる気が失せたのを覚えています。
人によっては自分はそんな病気にはならない、何かの間違いだ、本気になればいつでもやめられると認めない方が居られるのかもしれません。
しかし私が依存症であることを認めることができなかった、認めたくなかった一番の理由は、認めたからといって状況は何も変わらないどころか悪い結果しか浮かばなかったからです。
もう一つは、見た目には普通で病気らしくないのに、依存症という病気を持ち出しても理解してもらえずに言い訳にしかとらえてもらえないだろうと考えたからでした。
借金がなくなるわけでもなく、新たな借金もバレて今まで以上に家族を不安にさせて、何より自分の立場が今まで以上に悪くなり家族との離散まであると思っていました。
もっと掘り下げれば自分の体裁。カッコ悪い・恥ずかしい・怒られる(泣かれる)。ようは本人にとっては重要ではあるが、回復のため、周囲にとっては不要・邪魔な保身なのです。
今だから、わかることがあります。
依存症から回復を目指すためには、まずは本人が依存症であることを認めることが不可欠です。
それには周囲の方が「認めないといけない」「必要」さを訴えかけるより、認めることで起こる不安を少しでも解消できると認めやすくなるのかもしれません。
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